ブリッジ:筋トレと柔軟のハイブリッド

筋トレに関しては以前に書いた通り、一般的な自重トレ→ダンベルで部位鍛錬→おもりを背負ってざっくり筋トレ→自重トレ、という変遷を辿ってついには筋トレをやめてしまった。その最後に取り組んだ自重トレというのが、(まだ流行っているの?)「プリズナー・トレーニング」だった。

ざっくり6種目、細かいステップアップ、理屈はいいからとにかく使える身体を作れ、という考え方が気に入った。いわゆる「キャリステニクス」と呼ばれる古代ギリシャからのトレーニング方法をベースにしている。

どうやってもステップアップできない箇所が出てきたことで、年をとったら続けられないなという限界が見えてしまい、結果的にこのプリズナー・トレーニングが私の筋トレ生活に引導を渡すことになった。筋肉を緊張させ鍛錬しても私の成長はたかが知れていると思った。要は筋肉に頼った身体開発にアホらしさを感じてしまったわけだが、実は形を変えて自分の運動習慣にこれらの一部が残っている。

例えば、神経を鍛えるためのGtGにおける片手腕立てと片足スクワットや、立つ練習としての倒立がそうだ。そして、今回触れるブリッジに関しては、純粋にプリズナー・トレーニングの内容をそのまま残しているということになる。同トレーニングの著者は「絶対に欠かせないエクササイズを選ぶならブリッジ」と言っている。

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私もそう思う。プリズナー・トレーニングは全6種目だが、その中で最も全身運動に近い。また、普段使わない部分を使う必要がある。他の種目よりとりわけ柔軟性が要求される。正直、ここで取り上げられるまでブリッジが筋トレだとは思ってすらいなかった。異質なのだ。完成形(最終ステップ)が筋力アップの延長上にないという点で難易度もぶっちぎりに高い。ただ筋力さえ付けばできるようになるというものではないのだ(腕立てや腹筋なんかは、誰でもできるようになる)。

目的は背骨を整えることにあるが、並行して柔軟性を養うことになり、おまけとして(普段使わないが故に他の部位よりも衰えた箇所の)筋肉も鍛えることができる。吉本新喜劇にも出られるかもしれない。

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