文章のクセは人生のクセか

文章を書くことにおいて、前置きが長い、言い換えれば結論を後回しにするクセがある、という話をした後にふと思ったことがある。私は「やりたいこと」をやる前に、必ず長すぎる準備から入るということだ。

例えば、私は脚本を書いて生きていきたいと人生の半分ほどそう思いながら生きてきた。だったらWORDを開いていきなり書き始めてしまえば良いものを、「脚本の書き方」みたいな本を買い漁り、その中に英語の本があれば英語の勉強をしなければと考え、物語を書くために哲学を学ばねばならぬと大学入学を考え、それには頭が悪すぎると頭が良くなる方法を求めて「身体を動かすこと」に行き着き、気がつけばすっかり「脚本を書くこと」から離れてしまっている。

文章もいきなり結論・いいたいことから書き始めるのが良いとされるように、この有限の人生でやりたいことをやるならば、それに真っ先に取りかからねばなるまい。とはいえ、やりたいことをやるために手を出したその他も、いまや私のやりたいことのひとつになっている。さぁ、どうしたものか。